共に暮らす

グループホープあかり創立から、あと半年で10年を迎えます。

入居期間はそれぞれの方によって異なり一定ではありませんが、平均すると3年6カ月になります。

永い方では9年になります。その方の晩年をご家族よりずっと近くで過ごさせていただくわけです。

ご家族の代わりに、晩年のその方に寄り添うことの重さをひしひしと感じながらの日々です。

 

人生のターミナルをここで迎えられる方が大半です。

そして、その時こそご家族の出番とあかりは考えています。

あかりでの看取りは、ご家族の協力をいただくことで成立します。

ご家族はできる範囲で、付き添ったり、泊まったりとそばに寄り添って下さいます。

この世に生を受けるとき、人は親や、多くの人の祝福に包まれ迎えられます。

この世からお別れする時はなおさら、孤独なまま旅立ちたいとは思わないはずです。

 

『 あなたを独りぼっちでは死なせませんよ (マザーテレサ)』

『 死は生に属する。誕生がそうであるように (タゴール)』

 

ここ数年のコロナ騒ぎで、一人で死にゆく人がどれだけ増えたことでしょう。

今年の初旬、私も会えないままに弟を亡くしました。病院で一人息を引き取った弟を思うと、

幼いころからの記憶の数々が甦り、なかなか寝付けない日が続きます。

 

コロナ、戦争、自然災害・・・多難だった令和4年もあと数日。

来年はきっと良い年になります。いいえ、良い年にしましょう。

「願いは叶う」、と信じることで、現実化する、と信じている私です。

新しき年のすべての皆様のお幸せを心よりお祈り申し上げます。