その六角形の筒は、ちょうど手のひらに程よく包まれる太さです。
一つは20センチ弱、もう一つは40センチほどで、六角の面は美しい木肌の2種類の木を
交互に張ってあります。。木の名前は、ケヤキとパープルハートと言います。
パープルハートというのは、中南米原産の、別名「バイオレットウッド」と言い、
その名の通り赤紫の木肌が特徴です。木目の美しいケヤキと、このパープルハートの表面には、
金、銀、銅色の飾り釘が波模様に打ってあります。
先日、何十年ぶりにお会いした米村さんが、この「そら耳くん」をあかりに届けてくださいました。
米村さんは、今でいう学童保育がなかったころからずっと、地域で子供たちとの
遊びや学習ボランティアをされている方です。
いつもニコニコとやさしい眼差しが素敵なおじちゃん・・・(今はおじいちゃん・・・ですが。)
「そら耳くん」と名付けたのは多分米村さんだと思いますが、手のひらで転がすと、
こぼれ落ちるのは、サラサラ・・・カラカラ・・・シャラシャラ・・・、なんとも言えない
こころ癒されるやさしい音色です。
澄んだせせらぎのような、やさしい木々の葉擦れのような・・・。
あかりのご利用者へのプレゼントなのに、まるで毎日忙しがっている私への
素敵な頂き物のようにうれしくなりました。
コロナでどこにも行けない日がまだまだ続く中、「そら耳くん」は、ちょっぴり日常から離れて
ほっとするひと時を思い出させてくれるすごい「逸品」でした。
米村さん、本当にありがとうございました。