「きずな」をつなぎ続けるために

新しい年を迎え、あちこちで晴れやかな希望の芽吹くこの時期が、今年は何としたことでしょう。

肉眼では実体の見えない「コロナ」という未知の生物に、我々の普段の当たり前の生活をすっかり

乗っ取られてしまいました。

 

グループホームも、他の施設や病院と同様、ご家族の面会ができない日が続いています。

毎日のように見えていたご家族・・・

時にはお弁当を持参してお昼を一緒にされていたご家族・・・

お孫さんやひ孫さんと一緒に賑やかに来られていたご家族・・・

受診の日はいつも外食を楽しみにされていたご家族・・・

他のどのご家族にとっても、大切な家族の「きずな」を確認する時間です。

 

・・・それらの楽しいふれあいが、感染の不安のために難しくなりました。

 

欲求不満気味の皆さんのストレスに向き合う日々の中、

最近の報道で誰かが言った言葉が、印象的でした。

「コロナは撲滅することはできない。インフルエンザのように生活に組み込まれて、

地球上の生命共同体として生き残っていくだろう」というのです。

「新しい生活習慣」や、待たれる「ワクチン」は、私たちの日々の安心のための、

共存のツールとして準備されているのですね。

 

安心してご家族との面会ができる日まで、それぞれのご家庭に近況のお知らせを

届けたり、動画を見ていただいたり、ホームページに日々の様子を挙げてみたり、

我がスタッフはあれこれ頭をひねっています。

きずなをしっかりとつなぎ続ける。、それが今の私たちの責任と思いながら。